1. サーチを保存して再利用する
同じサーチを繰り返し実行したい場合、毎回入力し直す必要はありません。 Splunkでは、実行したサーチを保存して再利用できます。 サーチ結果画面の右上にある「Save As(名前を付けて保存)」メニューから、 用途に応じた保存先を選びます。
index=web status>=500 | timechart span=1h count by host
このような「よく使う集計サーチ」を保存しておけば、 次回からはクリック一つで同じ集計を呼び出せるようになります。
Save Asには、Report(レポート)、Dashboard Panel(ダッシュボードパネル)、 Alert(アラート)、Event Typeなどの選択肢があります。本節ではレポートとダッシュボードを扱います。
2. レポートとして保存する
レポートは、名前を付けて保存した「サーチそのもの」です。 「Save As > Report」を選び、タイトルや説明を入力すると、 あとからReportsメニューの一覧から呼び出して再実行できます。
statsやtimechartで集計したサーチを保存する際は、
表・折れ線・棒グラフといった可視化の種類もあわせて記憶させられます。
レポートを開けば、保存したときと同じグラフがそのまま再現されます。
| 保存されるもの | 内容 |
|---|---|
| サーチ文(SPL) | 実行するSPLそのもの |
| 時間範囲 | 既定で対象とする期間 |
| 可視化設定 | 表・グラフの種類や見た目 |
3. ダッシュボードパネルとして保存する
ダッシュボードは、複数のグラフや表(=パネル)を1枚の画面に並べたものです。 「Save As > Dashboard Panel」を選ぶと、 今のサーチを1つのパネルとして、新規または既存のダッシュボードに追加できます。
たとえば「ステータス別アクセス数の推移」「エラー上位ホスト」「合計転送量」など、 関連するサーチをいくつも1枚にまとめると、システム全体の状態を1画面で確認できる 監視画面になります。 レポートは「1つのサーチ」、ダッシュボードは「複数パネルの集合」です。
ダッシュボードの本格的な作り方(パネルの追加、レイアウト、ドリルダウンなど)は 第4章「可視化とダッシュボードの基礎」で詳しく解説します。 ここでは「サーチはダッシュボードの部品になる」という関係だけ押さえておけば十分です。
4. 共有と権限の基礎
保存したレポートやダッシュボードには権限(Permissions)が設定されています。 作った直後は「Private(自分だけ)」になっていることが多く、 そのままでは他のユーザーからは見えません。
| 共有範囲 | 意味 |
|---|---|
| Private | 作成した本人だけが利用できる |
| App | そのアプリを使う人全員で共有する |
| All Apps (Global) | すべてのアプリから利用できる |
チームで共有したいときは、権限設定からAppやGlobalに変更し、 ロールごとに「読み取り(Read)」「書き込み(Write)」を割り当てます。
共有範囲を広げると多くの人に見えるようになりますが、 Write権限を安易に与えると、他の人が定義を書き換えてしまうこともあります。 共有時は権限を必要最小限にとどめるのが安全です。
5. まとめ
- 「Save As」からサーチをレポートやダッシュボードパネルとして保存できる
- レポートは「1つのサーチ」、ダッシュボードは「複数パネルの集合」
- 可視化設定も一緒に保存され、開けば同じグラフが再現される
- 共有はPrivate/App/Globalの範囲とロールごとの権限で管理する