1. フィールドエイリアスとは
フィールドエイリアス(Field Alias)とは、 既存のフィールドに別名を与えて、同じ値を別の名前でも参照できるようにする機能です。 元のフィールドはそのまま残り、新しい名前が追加で使えるようになります。
たとえば、あるログでは送信元IPがsrc_ipという名前で抽出されているとします。
これにsrcというエイリアスを付けておけば、
src_ipでもsrcでも同じ値を検索・集計できるようになります。
index=web | stats count by src
2. CIM正規化での活躍
フィールドエイリアスが特に役立つのが、CIM(共通情報モデル)への正規化です。
ログの種類が違えば、同じ「送信元IP」でもsrc_ip・clientip・source_addressなど、
フィールド名がバラバラになりがちです。
これらすべてにsrcというエイリアスを付ければ、
データ源が違っても同じ名前で横断的に検索できるようになります。
CIMはSplunkが定めるフィールド名の共通ルールです。 複数のデータソースを同じ名前にそろえておくと、 アプリやダッシュボードをデータ源に依存せず使い回せます。
3. 計算されたフィールドとは
計算されたフィールド(Calculated Field)は、
eval式を設定として登録し、検索のたびに自動で計算されるフィールドを作る機能です。
たとえば、バイト数bytesをメガバイトに直した値がよく必要になるとします。
本来は毎回eval mb=bytes/1024/1024と書く必要がありますが、
これを計算されたフィールドとして登録しておけば、
サーチのたびにmbが自動で現れ、毎回evalを書かなくてよくなります。
index=web | stats avg(mb) by host
計算されたフィールドの中身はeval式そのものなので、
四則演算や文字列操作、条件分岐(ifやcase)なども利用できます。
4. 設定方法と使い分け
どちらも、Web画面の「設定 > フィールド」から作成・管理します。 フィールドエイリアスは「フィールドエイリアス」、 計算されたフィールドは「計算されたフィールド」の項目で、対象のソースタイプを指定して登録します。
| 機能 | 何をするか | 使いどころ |
|---|---|---|
| フィールドエイリアス | 既存フィールドに別名を付ける | 名前の統一・CIM正規化 |
| 計算されたフィールド | eval式を自動で計算する |
変換や導出値を毎回作る手間を省く |
どちらも恒久的な設定であり、権限(Private/App/Global)で共有範囲を管理します。 広く共有すると同じソースタイプを見る全員に影響する点は、前節の抽出と同じです。
5. まとめ
- フィールドエイリアスは既存フィールドに別名を与え、同じ値を別名でも参照できる
- 名前がバラバラなフィールドをそろえるCIM正規化に役立つ
- 計算されたフィールドは
eval式を登録し、検索のたびに自動計算する - どちらも「設定 > フィールド」から作成し、権限で共有範囲を管理する